【福田恵子通信員】ロサンゼルス郊外トーランス市在住の高校生、ジェフリー・山梨君(15)は7月、母親の勧めで、2週間の日本旅行に参加した。

母親の邦子さんとジェフリー君(左)=トーランス市

 母の邦子さんが日本語の雑誌でIACEトラベルが主催する高校生対象のツアーを偶然見つけ、東京と大阪での観光以外に、興南高校に通うというプログラムに魅力を感じたという。ジェフリー君にとって沖縄は初めての場所。しかも、制服を着て高校に通うという経験も初めてだった。

 「1週間通った高校での一番の思い出は、授業が終わった後に皆で教室の掃除をしたこと。アメリカの学校では掃除は生徒の仕事ではないので、すごく新鮮で、楽しかった。掃除の後は同級生と一緒に話したりして過ごした」

 アメリカで日本人の両親のもとに生まれ育ったジェフリー君。日本語を理解するのは問題ないが、話すのはあまり得意ではない。それでも興南高校の同級生とは日本語でコミュニケーションを取ろうと努力したそうだ。「興南高校がスポーツで有名だということも、現地で初めて知りました」

 1週間着た制服は大事にアメリカに持ち帰った。彼を迎え入れてくれたホストファミリーについて、「とてもよくしていただき、感激した。最後の夜にはグランドキャッスルホテルに食事に連れて行ってくれたのが最高の思い出になった。沖縄のお土産もたくさん頂いた」と感謝。

 また、「ホストファミリーの家の男の子がニューヨーク・ヤンキースのファンだと言っていたので、お返しにヤンキースのグッズを送る予定。これをきっかけに交流を続けていきたいし、できればアメリカにも遊びに来てほしい」と話した。

 沖縄に何の知識もなく、ただ「制服を着て高校に通える」ということがきっかけで参加したプログラムだが、ジェフリー君の心には高校の同級生やホストファミリーの優しさが強い印象となって残った。