【甲子園取材班】沖縄代表の興南は11日、第97回全国高校野球選手権第6日の第3試合で石見智翠館(島根)と初戦を迎える。ナインは9日、甲子園球場近くの鳴尾浜臨海公園球場で、実戦形式のメニューを中心に約3時間半汗を流した。大阪入りして9日目。順調な仕上がりを示すように、攻守で軽快な動きを見せた。

打撃練習で快音を響かせる仲響生=鳴尾浜臨海公園球場(松田興平撮影)

キャッチボールで汗を流す興南エース比屋根雅也

打撃練習で快音を響かせる仲響生=鳴尾浜臨海公園球場(松田興平撮影) キャッチボールで汗を流す興南エース比屋根雅也

 二塁手の仲響生は、捕球の仕方を入念に確認。「事前の甲子園見学で、グラウンドは思ったよりも硬かった。捕球を躊躇(ちゅうちょ)していると、跳ねて内野安打を与える恐れがある」と、ノックで前に出る捕球を心掛けていた。

 守備範囲が広いセンターの砂川謙斗は「後ろに大勢の観客がいる中で、プレーするのは初めて」と本番が待ち遠しい様子。打っては俊足巧打のリードオフマンで、「打撃の調子は上がっている。積極的にバットを振ってプレッシャーを掛けたい」と気負いはない。

 「こっちに来て、さらに打撃が上向いている」と好調さをアピールするのは、4番の喜納朝規。「バットのトップの位置や力加減など、自分のイメージに近い。甲子園では本塁打を狙いたい」と、打撃練習で快音を響かせていた。

 我喜屋優監督は「納得のいく練習ができている」とうなずく。県大会以降実戦から遠ざかっているが、「逆に課題克服のための練習が積めている。チームにとってはプラスだ」と手応えを得ている様子だった。

■比屋根70球 配球を意識

 2年生エース左腕の比屋根雅也はブルペンで約70球を投げ込み、直球の伸びや変化球の曲がり具合などを確かめた。「しっかり腕が振れている。調子は万全」と好調ぶりをアピールした。

 意識したのは配球だ。「石見智翠館の個別の打者の特徴については知らないが、右か左かは分かる。右打者、左打者に使うボールを一つ一つ捕手と確認した」と語った。

 練習がない午前中などには、宿舎で甲子園のテレビ中継を見ている。「常連校でも浮足立ったら負ける。そういうプレッシャーがあると思う」と引き締めた。

 夢のマウンドまであと2日。「早く投げたい。まずは初戦の勝利に全力を挙げたい」と腕をまくった。