沖縄防衛局は10日、米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設の作業を中断した。9月9日までの1カ月間で、その間に県と政府は集中協議に入る。互いの主張は平行線の状態で、解決の道筋は見えない。菅義偉官房長官は11日夜に沖縄入り、12日に県庁で翁長雄志知事との初協議を開く予定。政府は日程を最終調整し、11日午後に発表する。

 菅氏と翁長氏の会談は11日午後に予定していたが、参院平和安全法制特別委員会の対応のため、菅氏の沖縄入りは早くても11日夕方になる見込み。12日には宜野湾市の西普天間地区やユニバーサル・スタジオ・ジャパンの運営会社がテーマパーク建設候補地に挙げる国営海洋博公園なども視察する。

 翁長氏は10日夕、記者団の質問に対し、「県の考え方を主張し、背景などを説明しながら理解を得たい」、菅氏は同日朝の会見で「一時、冷却期間をおいて、落ち着いた中で政府の考えを説明したい。忌憚(きたん)のない意見交換、協議ができればいい」と話した。

 米軍キャンプ・シュワブゲート前には10日朝から、建設に反対する市民が集まり、最大で120人が抗議の声を上げた。海上作業は確認されなかったが、午前8時過ぎ、メーンゲートから工事関係車両が2台入っていくのを市民が見つけ、防衛局に説明を求めた。

 防衛局は「資材点検のため」と回答したが市民からは非難の声が上がった。