【紙上対談】興南・我喜屋監督「持ち味の堅守生かす」石見智翠館・末光監督「エース比屋根を警戒」

両校の攻撃比較(県大会) 両校の投手陣比較

ノックを受ける興南の外野陣=鳴尾浜臨海公園球場(松田興平撮影)

石見智翠館の末光章朗監督=兵庫県尼崎市のベイコム球場

初戦への意気込みを語る興南の我喜屋優監督=鳴尾浜臨海公園球場

両校の攻撃比較(県大会) 両校の投手陣比較 ノックを受ける興南の外野陣=鳴尾浜臨海公園球場(松田興平撮影) 石見智翠館の末光章朗監督=兵庫県尼崎市のベイコム球場 初戦への意気込みを語る興南の我喜屋優監督=鳴尾浜臨海公園球場

 11日の対戦を前に、興南の我喜屋優監督と石見智翠館の末光章朗監督に相手チームの印象や、戦いのポイントなどを聞いた。(両監督への取材を紙上対談として再構成しました)

 -相手の印象は。

 我喜屋 打線は先頭から9番まで切れ目がない。しっかり鍛えられているチームだろう。粘り負けしないように頑張りたい。

 末光 エースの比屋根雅也を中心に守備力が高い。打撃もしっかり振り込んでくる。粘り強い雰囲気が感じられる。こちらも負けじと攻撃的な野球がしたい。

 -チームのキーマンは。

 我喜屋 投手の比屋根中心の展開になるだろう。1日に大阪入りして以降、順調に調整し、調子は上がっている。彼がしっかり投げ、野手陣が持ち味の堅守を発揮すればいい試合ができる。強い興南が帰ってきたということを、甲子園で強く印象付けたい。

 末光 3番阿部和真、4番泉勇太朗がどれだけ機能するか。5番須山瑛史、6番村上航希らの左打者が比屋根投手に対応できるかもポイントだ。ただ、誰か1人に頼る野球はあまりしたくない。

 -警戒する相手選手は。

 我喜屋 特定の選手を警戒するというより、ピッチャーが複数いて変化球がいいし、打てる打者が上位から下位までそろっている。

 末光 エースの比屋根投手だ。一塁側に踏み出して、角度のある球を投げる投手はそうはいない。打者はボール球を振らされ、ストライクに手が出ない感覚がある。ベース上の球を積極的に振り、徐々にボールを見極めていきたい。

 -理想の試合運びは。

 我喜屋 相手がどうこうというより、興南の野球ができるかどうか。しっかり守って打のリズムをつくりたい。幸い、初戦が遅かったおかげで、いろいろな調整ができた。守備の連係だとか走塁とか。細かいことが試せてよかった。リラックスして甲子園に臨める。

 末光 ピンチをチャンスに変えられるか。必ず苦しい場面が来る。これをチーム全員で声掛けし、0点や1点でしのぐ野球ができればいい流れを引き寄せられると思う。興南は春夏連覇の後に訪ね、今の練習方法の参考にさせてもらった学校。胸を借りるつもりで思い切った試合がしたい。

【相手校分析】打線、泉・村上らけん引 3人の継投が軸

 初回から畳み掛ける攻撃が石見智翠館の持ち味だ。島根大会は全5試合で「先攻」を選択。2年前の甲子園でベンチ入りしたリードオフマンの主将、田中将貴が塁に出て流れをつくる。

 本塁打が計4本と長打力がある。打線は4割7分4厘の4番泉勇太朗、4割1分2厘の6番村上航希らがけん引する。

 加えて粘り強さも持ち味だ。3回戦の松江農林戦では、散発3安打ながら死球や敵失に乗じて2-1で競り勝った。準々決勝の立正大淞南戦は九回、3者連続の長打で3-0と制した。

 絶対的なエースは不在。3人の右腕による小刻みな継投が軸になる。

 2009年4月、校名を「江の川」から改称。中日の谷繁元信監督は卒業生。

打撃練習に時間費やす 石見智翠館

 興南と初戦でぶつかる石見智翠館(島根)は10日、兵庫県尼崎市内の球場で最終調整した。興南のエース左腕、比屋根雅也を想定した打撃練習に大半の時間を費やしていた。

 2時間の練習のうち、1時間半が打撃練習。一塁側に踏み出して投げる比屋根のイメージに近い形で、左の打撃投手を一塁側に立たせ、さらに、打者に背中を見せるトルネード投法で投げさせる徹底ぶりだった。

 末光章朗監督は「変則投手を攻略するには、体感的なものも必要。バットを振ってストライクとボール球の違いを見極めてほしい」と語った。田中将貴主将は「自分たちは打撃のチーム。持ち味を発揮し、比屋根投手を早い段階で打ち崩したい」と意欲を語った。