9秒でまるわかり!

  • 那覇港管理組合は過密を理由にクルーズ船43件の寄港を断っている
  • 需要は高まっているが、若狭の専用バースは1隻しか接岸できない
  • クルーズ船は乗員乗客数が多く、沖縄経済への波及効果も大きい

 那覇港に寄港するクルーズ船について、那覇港管理組合(管理者・翁長雄志知事)は2015年4月から17年末まで、過密状態を理由に43件の寄港を断っていることが分かった。クルーズ船の需要が急増する中で、複数の船の寄港が重なる場合の対応が急務となっている。

上海から寄港した「クヮンタム・オブ・ザ・シーズ」=2015年8月1日午前、那覇新港ふ頭

 同組合によると寄港を断った件数は15年4月~12月末までに8件、16年は30件、17年は5件になる見通し。15年の那覇港寄港予定数は130件で、うち2隻以上の寄港は14回に上る。

 現在那覇港に寄港する外航クルーズ船は規模が小さいもので、スタークルーズ社(マレーシア)の「スーパースター・リブラ」(4万2285トン)が定員1480人。米国ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が運航する世界最大級のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(16万7800トン)は定員4200人に上る。

 クルーズ船は航空便と比較しても乗員乗客数が多いことから、県内への経済波及効果も大きいとされ、県も観光政策の中でクルーズ船の誘致を掲げている。

 現在、若狭の専用バースに接岸できるのは1隻のみ。予約が重なる場合は貨物専用の那覇新港ふ頭国際ターミナルなどに接岸しているが、大型バスのスペース確保など課題は多い。クルーズ船専用の第2バース建設の構想が進むが、具体的計画は固まっていない。

 那覇港管理組合の担当者は「貨物船の入港や荷役作業に影響を与えない範囲でクルーズ船を受け入れてきた。課題解決に協力して取り組みたい」と語った。