「やってくれると信じていた」。劇的な逆転サヨナラ勝ちで興南高校が石見智翠館(島根)を破った11日、甲子園の三塁側アルプススタンドには、大歓声と指笛が鳴り響いた。

初回先制に盛り上がる興南高校の応援団=11日、甲子園球場

劇的な逆転サヨナラ勝ちで歓喜に沸く応援団=那覇市・興南高校視聴覚教室

初回先制に盛り上がる興南高校の応援団=11日、甲子園球場 劇的な逆転サヨナラ勝ちで歓喜に沸く応援団=那覇市・興南高校視聴覚教室

 観客4万人の球場は、アルプスまで超満員。野球部員はサンバで勢いを付け、興南カラーのオレンジ色のシャツを着た父母や学校関係者らも声援を送り続けた。保護者会長で4番喜納朝規選手の父朝勝さん(53)=那覇市=は「全員で勝ち取った勝利だ」と声を弾ませた。この日2安打と活躍した砂川謙斗選手の父で、興南野球部OBの謙二さん(49)=大阪府堺市=は「自分が立てなかった舞台に立ってくれてうれしい」と感激した様子だった。

 那覇市内の同校の視聴覚室には300人余りの生徒や保護者、卒業生が集まり、選手の姿に一喜一憂した。

 八回に逆転されるとあちこちで「ああー」と落胆の声が漏れたが、九回、サヨナラ勝ちの瞬間には総立ちで喜びを爆発させた。風船やメガホンを打ち鳴らし「興南」コールに沸いた。

 同校3年の山浦紀梨華さんは「最後の最後で取り返してくれた。感動した」と目を輝かせた。野球部2年の喜瀬眞理さんは「次も興南らしい、粘りの野球で勝ってほしい」と期待した。