旧日本海軍が着用していたとみられる軍服のセーラー襟の持ち主を、那覇市の高安賢勇さん(81)と妻のヨシ子さん(82)が探している。襟の裏側には「山中八郎」「横須賀軍需部」と記され、1939年9月に交付されたとある。

セーラー襟を手に「早く家族に返してあげたい」と話す高安賢勇さん(左)とヨシ子さん=11日、那覇市

襟の裏には氏名や交付年月が記されている

セーラー襟を手に「早く家族に返してあげたい」と話す高安賢勇さん(左)とヨシ子さん=11日、那覇市 襟の裏には氏名や交付年月が記されている

 仕事のため、1974年からアメリカ・ロサンゼルスに住んでいた高安さん夫妻。約40年前、近所に住む米国人に「持ち主を探してくれ」と襟元を託されたという。その米国人はシンガポールの店で襟元を見つけ、持ち主に返そうと購入したという。

 高安さんは譲り受けた襟元をロサンゼルスの日系紙「羅府新報」に持ち込んだが、「日本で探した方がいいのでは」と返された。2年前に沖縄に戻ってから、再び持ち主探しを始めた。

 シンガポールで販売されていたことなどから、賢勇さんは持ち主について「おそらく南方作戦の軍艦に乗っていたのでは」と推察する。ヨシ子さんは「襟一つにもその人の魂が入っているだろう。なんとか家族に返してあげたい」と繰り返し話した。

 問い合わせは沖縄タイムス社会部、電話098(860)3552。