興南の背番号「1」が聖地の洗礼を浴びた。それまで粘りの投球を続けていた先発の比屋根雅也が3点リードの八回、4失点と大きく崩れた。「普段なら1、2点で抑えられた。大観衆の中で焦ってしまった」と唇をかんだ。

先発した興南の比屋根雅也(松田興平撮影)

 4-1の八回、連続三振で簡単に2アウトを取ったが、続く1番打者に死球を与えると歯車が狂った。3四死球、2暴投と制球が乱れ、3長短打を浴びて逆転を許した。「大観衆の中で、どうしていいか分からなかった」。相手ではなく、4万人の観客で沸く甲子園の雰囲気にのみ込まれてしまった。

 それでも、八回までは5安打1失点の快投。一塁側に大きく右足を踏み出す独特のフォームから、えぐるように打者のインコースを突いた。「雰囲気は経験できた。修正し、次はベストを出し切れるようにしたい」と誓った。

(勝浦大輔)