再生可能エネルギー関連のシステム開発を手掛ける平仲(豊見城市、平仲信明社長)は、風力と太陽光発電、蓄電池などを組み合わせたハイブリッド発電システム「新風(みーかじ)」の本格販売に乗り出す。風力発電に垂直軸の風車を採用し、台風などの強風にも対応できる点が特徴。電力網に接続しない「独立型」で、蓄電池は災害時に非常用電源として活用できる。琉球大学と共同研究にも取り組み、電力インフラが未整備なアジアなど、海外展開も目指すとしている。

風力と太陽光発電、蓄電機能を備えた「新風」のシステムを紹介する(左から)平仲の平仲信明社長、琉球大工学部の千住智信教授、三平商会の青山真一技術顧問=13日、県庁

 風車の羽根(ブレード)は本土メーカー約10社が共同開発した製品。一般的な発電用風車が横軸で大型なのに対し、縦軸でコンパクトな設計で風速2・5メートル~60メートルまで広範に対応。永久磁石を使い、効率的に発電できる。太陽光パネル、蓄電池はパナソニック製で、販売代理店・三平商会(東京)の協力を得た。

 システムは平時、LEDライトをつけて街路灯として使用するほか、倉庫に設置すれば防災用にもなる。防犯カメラのオプションもある。発電能力は風力300ワット、太陽光265ワット、非常時に5日分の使用量が蓄えられる蓄電池がセットで約300万円を見込んでいる。

 平仲社長、琉球大学工学部の千住智信教授、三平商会の青山真一技術顧問が13日、県庁で会見し、システムを実演。平仲社長は「街灯設置に比べ、初期費用や維持費を抑えられ、設置場所や電気の使用量によってオーダーメードできる。将来は家庭用も販売したい」と強調。千住教授も「海外の大学とのネットワークも活用しシステムの応用について研究していきたい」と話した。