【甲子園取材班】第97回全国高校野球選手権で、初戦突破した県代表の興南は大会第11日の16日、第4試合に登場する。8強を争う対戦相手は、14日に行われる2回戦残り3試合の勝者のいずれかで、抽選で決まる。

守備練習で、ボール代わりにタオルを振る宮里匡輝=鳴尾浜臨海公園球場

力強く素振りする城間楽人

走塁練習で軽快に走る高那峻

守備練習で、ボール代わりにタオルを振る宮里匡輝=鳴尾浜臨海公園球場 力強く素振りする城間楽人 走塁練習で軽快に走る高那峻

 興南ナインは13日、甲子園近くの鳴尾浜臨海公園球場で2時間、打撃中心に調整した。肩を休める軽めのメニューで、前半は走塁練習、ボールをタオルに代えて捕球からスローイングまでの動きなどを確認した。

 我喜屋優監督は「細かいことを忘れてしまうのが高校野球だから、動きを再確認するのは重要」と話した。

 劇的な逆転サヨナラで初戦を突破した興南。九回に登板した2番手の宮里匡輝が無得点に抑えると、その裏、背番号18の代打・城間楽人がサヨナラ打を放った。「勝利投手は宮里、決勝打点は城間。おいしいところを控えが全部持っていった」と我喜屋優監督。控え選手たちは次戦での出場を目指し、13日の練習に熱がこもった。

 城間は、中学3年時にジュニア五輪のジャベリックスローで日本一になった強肩の持ち主だ。昨秋は背番号1だったが肩を壊し、捕手や外野手を試した後にたどり着いたのが代打だった。夏初打席での快挙に、「次もバットで貢献したい」と意気込んだ。

 先発比屋根雅也の後を継ぎ、九回のマウンドを託された宮里は追加点を許さず、その裏の逆転劇につなげた。「あまり記憶がない。次は意識し、リラックスして投げたい」と語った。

 背番号14の高那峻は九回裏に代走で出場。石川涼の右前打で二塁から一気に本塁を駆け抜け、同点とした。「そんなに足は速くないが、次も出番があれば先の展開をイメージしながら平常心で臨みたい」と力を込めた。(粟国祥輔)

■監督「興南野球やるだけ」

 ○…「初戦にしてはいい勝ち方だった」。興南の我喜屋優監督は、サヨナラ勝ちした初戦の石見智翠館戦を振り返りながら「ミスが出る悪い展開でも負けなかった。次戦へのステップになった」と述べた。

 八回2死から突如崩れ、逆転を許した2年生エースの比屋根雅也については「大丈夫。本人の悔しさもあるが、その後に打ってくれた先輩たちへの感謝の気持ちがあるだろう」と心配していない。

 いまだに3回戦の相手が決まらないが「どこが来ても興南の野球をやるだけ」と言い切った。