【甲子園取材班】第97回全国高校野球選手権大会で8強を懸けた興南の3回戦の相手が、鳥羽(京都)に決まった。14日の練習では、鳥羽のエース右腕を想定したバッティングなど実戦モードに切り替え、5年ぶりの準々決勝進出に向けて入念に調整した。

素振りをする興南の(左から)石川涼、喜納朝規、佐久本一輝=鳴尾浜臨海公園球場

ブルペンで投げ込む興南のエース比屋根雅也=鳴尾浜臨海公園球場

素振りをする興南の(左から)石川涼、喜納朝規、佐久本一輝=鳴尾浜臨海公園球場 ブルペンで投げ込む興南のエース比屋根雅也=鳴尾浜臨海公園球場

■実戦想定 打撃に熱

 甲子園近くの鳴尾浜臨海公園球場で約2時間汗を流した興南ナイン。初戦翌日の12日以降、打撃中心に約1時間半の軽めの調整だったが、対戦相手が決まったこの日は、3日ぶりにボールを使ったノックを再開。打撃練習では、2戦連続完投の鳥羽の右腕・松尾大輝を想定し、右の打撃投手を相手に、各打者が逆方向への打球を意識していた。

 鳥羽は100年前の第1回大会で全国優勝を果たした京都二中の流れをくむ。我喜屋優監督は「100年の節目の大会で戦えるのは巡り合わせ。いい試合がしたい」と受け止めた。

 特に切れ目ない打線を警戒。「エース比屋根が、相手打線の流れを断ち切る強気の投球ができるかがポイントになる」と話した。

 比嘉龍寿主将は、鳥羽について「単打でつなぐチーム」と印象を語ったが、「相手どうこうではない。自分たちのやるべきことをやるだけ」と引き締めた。

 初戦で全5打席すべて出塁と乗っている2年生具志堅大輝は「相手は投打にいいチーム。気を緩めることなく、しっかり調整したい」と気迫十分。攻守で活躍した石川涼も「打撃が頑張り、比屋根の投球につなげたい」と次戦を見据えた。

■制球意識 連日投げ込み

 2年生エース左腕の比屋根雅也が、連日ブルペンで投げ込んでいる。11日の初戦は八回に突如崩れ、逆転を許した。低めを意識しすぎて、死球からリズムが狂った。

 本来の投球を取り戻すために、「内角、外角の高低と、四つのコーナーを意識して投げ込んでいる」と必死だ。

 聖地の洗礼を浴び、「次の日まではすごく落ち込んだ」と振り返るが、今では強気を取り戻している。

 復活を期す左腕は「次戦は最少失点で抑えることが大事。切り替えてやるだけ」と力を込めた。