【名護】名護市の稲嶺進市長と中谷元・防衛相は16日午前、名護市内のホテルで会談した。

会談する稲嶺進名護市長(左)と中谷元・防衛相=16日午前10時3分、名護市のザ・ブセナテラス

 中谷氏は1999年に当時の県知事や名護市長が米軍普天間飛行場の辺野古移設を受け入れて以降、国や県、市が協議を継続し、現在に至るとの経過を説明した。一方、稲嶺市長は、当時は軍民共用空港や15年の使用期限などを付けており、それを2006年に現在のV字型滑走路建設の日米合意後に政府自ら廃止したとして、「それをさかのぼるのは事情が違う」と反論した。

 また、稲嶺市長は「政府は沖縄の負担軽減というが、ほど遠い」と指摘。辺野古沖に建設する基地について、機能強化の新基地だとする稲嶺市長に対し、中谷氏は「基地機能は縮小される」と、あくまで普天間飛行場の代替基地との見解を示し、認識の違いが浮き彫りになった。

 中谷氏は会談後、記者団に対し、「距離感は縮まった」と述べたが、稲嶺市長は「距離が縮まったという感覚はない」と否定した。

 2012年12月に自民党が政権に返り咲いて以降、閣僚が稲嶺市長と単独で会談するのは初めて。

 会談に先立ち、中谷氏は嘉陽宗克辺野古区長らと懇談した。