県立博物館・美術館で開会中の「大哺乳類展~ぼくらのなかまたち」で、巨大なアフリカゾウの骨格標本がひときわ注目を集めている。東京都日野市の多摩動物公園で飼育されていたタマオ(雄)の骨で、国内で飼育されたゾウで最大。全長5メートル、高さ3メートルの全身骨格は世界的にまれだ。

巨大なアフリカゾウ「タマオ」の骨格標本を見上げる親子連れの見学者=15日、県立博物館・美術館

好物の竹をもらい、上手に鼻でつまんで踏みつぶす生前のタマオ(朝日新聞社提供)

巨大なアフリカゾウ「タマオ」の骨格標本を見上げる親子連れの見学者=15日、県立博物館・美術館 好物の竹をもらい、上手に鼻でつまんで踏みつぶす生前のタマオ(朝日新聞社提供)

 大哺乳類展で特別協力する国立科学博物館などによるとタマオは1971年に南アフリカから来園。2006年に転倒し、推定38歳で死亡したが、国内最大の体格で人気があった。

 生前のタマオの体重は約7トン。骨格も600キロを超えるが、アフリカゾウ特有の長い牙は1本47キロと重すぎて頭部に付けられないため、レプリカで再現した。

 タマオの死後、科学博物館が学術用に無償で譲渡を受け、骨格を所蔵。同博物館の川田伸一郎研究員42は世界的にも最大規模の標本と指摘し、「日本でもナウマンゾウの化石が見つかっており、将来、比較標本として学術的価値を発揮する可能性がある」と解説する。

 見学者が会場半ばに展示されたタマオのコーナーに差し掛かると、大きさに一様に驚き見上げるほど。15日に訪れた古堅小5年の川崎鷹徳さんは「わぁ、大きい」と感激し、牙の付き具合など興味深く観察した。

 大哺乳類展は9月6日まで。主催は沖縄タイムス社と文化の杜共同企業体。問い合わせは県立博物館・美術館、電話098(941)8200。