JAおきなわ(砂川博紀理事長)がJA石垣牛の増産に向け、八重山肥育センター(石垣市白保)の牛舎の増設計画を進めている。2015年度で設計、16年度に着工し17年度内の完成を予定。約1400平方メートルの牛舎を増設する。石垣島を訪れる観光客の増加や石垣牛の認知度向上などで需要が増えているため、現在の飼養頭数約450頭から、18年度までに約2割増の550頭に増やす。(新垣卓也)

JAおきなわの八重山肥育センターで肥育されている石垣牛=石垣市(JAおきなわ提供)

 JAおきなわ畜産部によると、八重山を除く肥育センターで出荷される県産和牛の1頭当たりの枝肉重量は平均で470キロほど。一方、八重山肥育センターの石垣牛は約410キロと少ない。

 八重山肥育センターで出荷される石垣牛は、他の県産和牛に比べ、生後から出荷までの日数が約30日短いためだという。

 担当者は「新石垣空港の開港などで観光客が増加し、島内需要が増えている。供給不足に陥れば観光業への影響も大きいため、肥育センターの石垣牛を早い段階で出荷している」と現状を説明した。

 需要の増加は単価にも影響。JA石垣牛の1キロ当たりの枝肉平均単価(最高等級・A-5)は、2298円(10年度)から2547円(14年度)に上昇した。15年度(7月時点)も2756円と高騰している。

 担当者は「増頭で価格が落ち着く可能性はあるが、ブランドのさらなる認知度向上のためにも安定供給を優先したい」とした。

 牛舎の増設には農林水産省の事業を活用。建設費は約1億4千万円を見込んでいる。増設と併せて、JA石垣牛肥育部会の生産農家に対して技術指導なども行い、年間千頭の出荷体制を目標に掲げる。JAおきなわ畜産部の担当者は「目標達成に向け、生産農家とともに増産体制を構築していく」と話した。