沖縄県漁業協同組合連合会(県漁連、上原亀一会長)が、泊魚市場(那覇市)の荷さばき所の移転可能性などを調査する準備室の設置を検討している。早ければ9月中にも立ち上げ、専任職員を配置。市場関係者や関係漁協との調整を図り、移転による影響や収益の見込みなどを調べる。(新垣卓也)

泊魚市場 競りの様子=2014年

 県漁連はこれまでにも、移転に関する県のワーキングチームへ担当職員を参加させていた。職員が別の業務も抱えていることなどから「移転の可否を早期に判断するためにも、専従の職員が必要」(上原会長)と判断したという。

 準備室では、移転に慎重姿勢を示す仲買人など関係者との合意形成の可能性や、県漁連が事業主体となった場合の収益性を検証する。

 上原会長は「(移転は)マイナスになるなら断念し、プラスであればやる。さまざまな情報収集などを行った上で総合的に判断する」と述べた。

 泊魚市場の荷さばき所は1980年から運用されている。老朽化や衛生環境の面から改善が必要として、糸満漁港敷地内への移転計画が持ち上がっていた。

 県は2014年度から、移転後の施設の基本設計を策定する事業を開始。県や県漁連、市場関係者や関係市町村などで構成するワーキングチームをつくり、移転に関する基本設計などを協議している。

 県水産課によると、新たな荷さばき施設は密閉型で異物の侵入を防ぐほか、高床式のセリ場や鮮度維持のための冷房などを導入する高度衛生管理型施設として建設する方向で調整が進んでいる。着工時期については「検討中」としている。上原会長は6月の就任時のインタビューで、移転に関し「前向きに協議し、スムーズに進むよう努力したい」と積極的な姿勢を示していた。