沖縄県地域・離島課は2014年度から実施している「離島高齢者等の見守り・健康管理実証事業」で、本年度は対象に与那国町と竹富町(波照間島)を加え、7町村に拡充する。13日に与那国町へ、測定結果をインターネット上で共有できる通信機能付き血圧計33台を無償貸与した。ICT(情報通信技術)を使い、健康管理や独居のお年寄りを見守る役割もあり、離島の医療不安を和らげる狙いがある。

提供された血圧計で測定する住民ら=13日、与那国町構造改善センター(県地域・離島課提供)

 この事業は昨年度、伊平屋村、多良間村、伊是名村、渡嘉敷村、座間味村(阿嘉・座間味島)で実施。本年度は2町を加え、約210人が参加する予定だ。

 利用者が血圧を測定すると、自動でデータがサーバーに送信され、離れて暮らす家族や島内の診療所、本島の専門医とネット上で共有できる。利用者が継続して測定できるかが課題だが、座間味村では急患で診療所を訪れたお年寄りが、この血圧計で定期的に測定していたためデータが蓄積されており、平常時の血圧と比較することができた例もあった。

 家族は離れて島外で暮らしていても、いつでも健康状態を確認することができるほか、しばらく測定されていない場合は、メールで知らせる機能もある。

 小規模離島では学生や働く世代が、進学や仕事のため、島外に出なければならないケースが多い。県の担当者は「お年寄りで1人暮らしの人も多い。住み慣れた島で安心して暮らせるように、住みやすい環境を整えたい」と話した。