名護市の大浦湾を拠点に活動しているダイビングチーム「すなっくスナフキン」が、豊かな生態系を紹介する写真集「大浦湾の生きものたち」(図書出版南方新社)を発行した。21日、沖縄県庁記者クラブで会見した西平伸代表(57)は「実際の海を知った上で、埋め立てられていいのか考えてほしい」と話した。

写真集を手にPRするダイビングチーム「すなっくスナフキン」の西平伸さん(右)と小渕正美さん=21日、那覇市・県庁記者クラブ

 写真集はA5判の123ページ。価格は2千円(税抜き)で発行部数は5千部。写真850点や生き物を解説したコラムを掲載した。巨大なアオサンゴの群生や長さ3メートルのナマコなど650種に上る。

 チームの小渕正美さん(34)は「まだ名前も付いていない生き物も多い。一歩立ち止まって(埋め立ての是非を)考えるきっかけになれば」と願う。

 昨年4月に写真を紹介する冊子を作り、手売りしていたが、環境保全の専門家から「全国で発信しよう」と誘いがあり、今回の出版に至った。冊子に写真を追加し、コラムを加えた。

 メンバー約10人のチームは2003年から活動。大浦湾の現状を記録し、地域社会に発信している。名護市瀬嵩出身の西平さんは「古里にこだわって作っている。地元の海を壊してほしくない。自然を見つめ直してほしい」と言う。

 理学博士でもある小渕さんは「自然の素晴らしさを伝えるのが第一の目的。写真集は小学高学年でも読める内容になっている」とPRした。