学童や一般の疎開者ら1788人を乗せた疎開船「対馬丸」が、米軍潜水艦の魚雷攻撃で沈められてから71年を迎えた22日、那覇市若狭の慰霊碑「小桜の塔」前で対馬丸記念会(高良政勝理事長)主催の慰霊祭が営まれた。生存者や遺族ら約500人が参列し、名前が判明しているだけで1484人(うち学童783人)に上る犠牲者の冥福を祈った。

慰霊祭で犠牲者の冥福を祈り焼香する参列者=22日午後、那覇市若狭・小桜の塔

 生存者の上原清さん(81)は、多くの遭難者や犠牲者が漂着した奄美大島を今月上旬に訪れ、慰霊したことを報告。奄美の湯湾岳からくんで持ち帰った水を、犠牲者の名前が刻まれた刻銘板にかけ流して供養した。

 高良理事長は「今や戦争を知らない世代が政治の世界で中心的な役割を担っている。多くの命を奪った対馬丸のような悲劇が二度と起こらぬよう、為政者の強い決意を求める」と訴え、平和を願った。