琉球大医学部付属病院は21日、大動脈の弁が開きにくくなり、心臓から血液が十分に送れなくなる重症大動脈弁狭窄(きょうさく)症に有効な経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)に県内で初めて成功したと発表した。

 同病院の第二外科永野貴昭・診療講師によると、この重症大動脈弁狭窄症は、血液が全身に回りにくくなり、失神や安静時の息切れを招き、突然死につながる恐れもある。これまで、人工弁を取り付けるには、いったん心臓を止めて人工心肺に切り替える開胸手術が必要だったが、負担が大きく体力が低下した患者には行えなかった。TAVIは、カテーテルで人工弁を取り付けられ、体への負担も少ないのが利点。同病院は今月1日に県内初の認定施設として登録されたことから、12日に92歳の男性に実施した。男性は翌日には食事を取って歩けるまでに回復したという。今回の治療を受け、永野診療講師は「実績を積み重ねて、一般にまで浸透させられるようにしたい」と話していた。