非常に強い台風15号は沖縄地方を暴風域に巻きこみ、24日午後6時には奄美大島方面へ進んだ。石垣島地方では、22日夜から24日の明け方まで暴風が吹き続け、石垣市登野城で23日午後9時16分に最大瞬間風速71・0メートルを観測。石垣島地方気象台の観測史上最も強く、沖縄県内では6番目の強さを記録した。

暴風によって天井が落下したホテルのロビー=24日午前8時半ごろ、石垣市内のホテル(比嘉太一撮影)

 暴風のため、石垣市は全世帯の8割にあたる約1万9100世帯が停電。同市の70代の男性が強風で飛んできたアルミサッシで頭部をケガし入院するなど、県内各地で9人の重軽傷者が出た(24日午後6時現在)。

 久米島空港では24日午前10時7分に最大瞬間風速54・0メートルを記録した。石垣島伊原間でも24日午前0時3分に52・9メートルを観測した。各地で強風による倒木や車の横転、窓ガラスの破損などが相次ぎ、大きな被害をもたらした。

 避難者数は石垣市や那覇市、沖縄市など22市町村で最大159人、停電被害は一時、2万2600世帯に及んだ。

 石垣市登野城では24日午後4時10分までの24時間降水量が273・5ミリを記録するなど、石垣島地方は長時間にわたって暴風や大雨の影響を受けた。

 同市では午後6時から11時ごろにかけてけが人や家屋破損が集中し通報が相次いだため、消防や警察が救助に到着するまで2時間以上かかる事態となった。

 サトウキビなどの農作物も壊滅的な被害を受けた。沖縄気象台は「台風が石垣島地方上空で北向きに進路を変え、速度が落ちたため」と説明している。

 24日は陸海空の交通機関で欠航や運休が相次ぎ、県内の小中学校は臨時休校となった。25日は県内のバスやモノレールは通常運行するが、空や海の便は影響が残る見込み。