旧盆直前の沖縄を襲った台風15号。暴風域に巻き込まれた八重山地方をはじめ、沖縄県内各地でけが人が出るなどの被害をもたらした。海と空の便では欠航が相次ぎ、県民生活や観光客にも影響が出た。

強風によってなぎ倒された電柱=午後1時半ごろ、石垣市伊原間(比嘉太一撮影)

 台風15号が直撃した石垣市内では、強風で破損したアルミサッシやガラス片でけがをするなど負傷者が相次いだ。沖縄本島でも強風にあおられ転倒するなど各地でけが人が出た。県内各消防や警察などによると少なくとも男女9人(午後6時現在)が重軽傷を負った。石垣市内を中心に県内82カ所の信号機が一時点灯しないなどの障害が発生した。

 石垣市新栄町では早朝、強風で飛んだアルミサッシが70代男性の頭部に直撃し、全治約3週間のけがを負った。このほか男女4人が割れた窓ガラスで切り傷を負ったり、強風で転倒するなど病院へ搬送された。

 読谷村座喜味では正午すぎ、50代女性が事務所のドアに中指をはさみ、搬送された。

 強風による転倒も相次ぎ、沖縄市内では60代女性が右ひじなどを打撲。那覇市内では30代女性、糸満市では40代女性がそれぞれ転倒して腰を強打した。

■物流止まり離島品薄 嘆く店舗関係者

 【宮古島・那覇】台風15号が去った宮古島市内のスーパーでは、旧盆入りを目の前に生鮮食品や牛乳などの入荷がストップ。書き入れ時の品薄に、店舗関係者は頭を悩ませている。

 市内のスーパーでは24日夜、野菜や精肉、鮮魚、牛乳コーナーなどの陳列棚がぽっかり空いた。同市平良にある店舗の店長は「ある程度は事前に仕入れたが、船便欠航で26日の午前中にしか入荷しない商品がある。旧盆の迎え日だし、お客さんも困るだろう。頭が痛い」と嘆いた。

 一方、那覇市内のスーパーは、台風接近を見越し、旧盆に必要な青果を前倒しで入荷したため影響は少なくて済んだ。だが25日以降、航空便で運ぶ鮮魚類などの入荷が遅れる可能性もあるという。

 店長は「旧盆の買い物で客足が増えてほしいが、積載量の上限もある。商品がどれぐらい入ってくるか見通しが立たない」と話していた。