72年前の沖縄戦で「集団自決(強制集団死)」が起きた沖縄県読谷村波平のチビチリガマが荒らされた事件で、保護観察処分を受けた少年4人が6日、チビチリガマを訪れ、遺族に謝罪した。遺族が加害少年と会うのは初めて。少年たちは緊張した様子で「やってはいけないことをしてしまった」と反省の言葉を述べ、今後チビチリガマの歴史を継続して学ぶ姿勢を示した。

遺品が壊されたチビチリガマの中。

 遺族会によると、少年の保護者と保護観察官も同行し、遺族側は7人が立ち会った。参加者全員でガマ内の納骨堂に向かって手を合わせた。

 遺族は少年たちが一過性ではなく、事件や史実に真摯(しんし)に向き合うことを望んでいる。少年たちは、「集団自決」に追い込まれた戦前・戦中の時代背景などを自分たちで継続して学ぶことや、ガマ周辺を清掃する意思を示したという。

 與那覇徳雄会長は取材に対し「チビチリガマのことを次世代に継承したいと一生懸命取り組んできた中で、平和継承を考えさせられる事件だった。少年たちには更正して、立派な大人になることを望んでいる」と話した。

 事件は9月に発生。当時16~19歳の4人が器物損壊容疑で逮捕され、少年審判で保護観察となった。