写真家の石川真生さんの大琉球写真絵巻(パート1、2)展が25日、那覇市民ギャラリーで始まった。石川さんは辺野古の新基地建設やオスプレイ配備など日米両政府の沖縄に対する政策に怒り、抵抗の手段として写真絵巻を制作している。30日まで。入場無料。

「大琉球写真絵巻 パート2」を県内で初めて発表する石川真生さん=25日午後、那覇市民ギャラリー

 44枚の写真を計60メートルに及ぶ布に連続してプリントした絵巻からは琉球王国時代から連綿と続く沖縄の不条理をまとめて鑑賞できる。

 2014年に制作・公開したパート1と、新作のパート2が県内初展示されている。パート2は1611年、薩摩の琉球侵攻にあらがって三司官の謝名親方が斬首される場面から始まり、辺野古沖の船上でカメラを構えて、新基地建設を強行する日本政府に憤る女性の写真で終わる。

 石川さんは「沖縄で生まれ育った私でも、琉球の歴史を誰にも教えられず知らなかったから」と絵巻に取り組んだ経緯を話し、「私の62年の人生が詰まった写真。賛同してくれた友人知人に歴史の場面を再現してもらった。日本の支配が始まった1609年からたどれば、今起きていることがより分かる」と強調した。