那覇港に寄港する大型船舶の航行により、那覇空港に着陸できずに上空待機した航空機が2014年度、969機あったことが25日までに分かった。上空待機による遅延時間は延べ94時間に上る。沖縄県は那覇港の物流ハブ機能強化に取り組んでいるほか、クルーズ船の需要の高まりから寄港回数は増加傾向にあり、今後も同様の遅延数は増える可能性がある。

航空機の上空待機のイメージ

 大阪航空局那覇空港事務所が衆院議員の下地幹郎氏に明らかにした。

 航空機は那覇空港北側からの着陸時、海抜35メートルを超える船舶が進入経路を航行している場合は上空で待機し、船舶の通過を待たなければならない。

 那覇港管理組合によると、14年度に制限区域を航行した35メートル超の大型船舶数は788隻。そのうちカーフェリーが356隻、フルコンテナ船が180隻、客船が150隻、一般貨物船が74隻、その他船舶が28隻となっている。

 大阪航空局那覇空港事務所によると11年度の遅延機数は343機、12年度は596機だった。延べ遅延時間は11年度が37時間だったのに対し、12年度は66時間だった。

 機体数の増加について、同事務所の小川順平次長は「飛行機の離着陸、船舶の寄港数がともに増加し、接近する事態も多くなったのでは」と分析し「船舶の正確な運航予定時間の伝達を徹底してほしい」と県を通じて那覇港管理組合に要請していることを明かした。

 下地氏は「クルーズ専用バースを飛行機の航路に近い若狭に造ったことも上空待機につながっている」と指摘した。