【南城】市佐敷新里の丘陵地にある「里」の光文字の点灯式が22日、同区の民家で行われた。20周年の節目を迎え、旧盆で帰省する人々を迎える地域の風物詩となっている。「里帰りの実感が湧く」「他地区の住民から、うらやましがられる」と評判も上々だ。

新里区の山に浮かぶ光文字「20里」と、作業した仲本直樹さん(前列中央)ら=24日、南城市の同区

「20里」の光文字

新里区の山に浮かぶ光文字「20里」と、作業した仲本直樹さん(前列中央)ら=24日、南城市の同区 「20里」の光文字

 節目を記念し、縦30メートル、横60メートルの光文字は「20里」と記された。電照菊に使う白熱球約200個を使う。29日までの期間中、午後7時半から午前0時まで点灯する。

 点灯は1994年、新里区の住民の絆を強めようと始まった。当時、津波古区が「天」をともしたことから、集落の名前と古里の意味を兼ねて「里」の一字を選んだ。年末から新年にかけて西暦年も点灯しており、「里」の字と両方実施して20周年という。

 高さ1~2メートルの草を刈り、斜面での電球差し込みに汗をかきながら作業。多い日には20人ほどが参加し、3日をかけて準備した。作業を担う「里の会」の仲本直樹会長(42)は、「地域の人からのカンパもあり、みんなが期待している。夏の風物詩として、伝統が続いてほしい」と話す。

 光文字に1回目から取り組む兄の哲也さん(44)も、「20年はあっという間」と振り返る。作業していた子どもたちが大人になり、手伝いに来ることもうれしいと話す。

 懇親会では、現場に近い旧玉城村役場などを通して電柱設置を依頼した思い出を語り、地域の象徴となったことを斜面の地主らが感謝した。西村松青自治会長(64)は、「継続できたことは、絆の証しだ」と喜んだ。