「共済」加入を条件に高金利で金を貸し付けられた那覇市の自営業男性(48)は5万円の借入額が、1年半弱で約200万円まで膨れ上がっていた。「違法な契約を交わされていたとは知らなかった」と振り返った。(又吉俊充)

 男性が借り入れたのは、2014年3月ごろに見た新聞広告がきっかけだった。事業の資金繰りが厳しい中、消費者金融や銀行からは融資を断られたが、広告の業者は電話して約10分後に「審査に通りました」。年収など個人情報を口頭で伝えただけだった。

 契約の場所はコンビニ駐車場。「共済」への入会金名目で渡された1万円を、郵便局で振り込んだ。そして受け取ったのが3万円。入会金と初回返済額を引いた額で、実質5万円の借り入れとなった。完済が近づくと決まって「融資」を提案され、「契約を終了させなかった」

 返済が滞る中、車検代なども重なり、別業者からも借り入れるように。事業の休業も重なった。利用した4社すべての貸し付け条件が「共済」加入だった。

 違法だと分かったのは今年7月下旬。返済の振り込みができず銀行員に相談した際、警察に通報するよう勧められた。男性は「融資が必要な苦しい立場を逆に利用されるなんて…」と声を落とす。違法な利息を含めた返済額も、どれぐらいになったのか分からないままで、「共済の保証があるなら安心だと思ったのが間違いだった」と話した。