2017年(平成29年) 12月11日

沖縄タイムス+プラス ニュース

部品落下:園児遊ぶ庭まで50センチ「少しずれていたら・・・」 涙を流し駆け付ける保護者も

 61人の園児と11人の職員が園内にいた沖縄県宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園で7日、米軍機からとみられる高さ約9・5センチの円筒が園舎の屋根に落下した。けが人はいなかったが、「一歩間違えれば子どもたちの頭上」というあわや大惨事の事故。わが子の無事を祈り、涙を流しながら駆け付ける保護者の姿もあった。ツリーやリースなどの装飾でクリスマス雰囲気が漂う園に衝撃が走り、現実となった落下事故の恐怖に怒りと不安が噴出した。

円筒があった場所を指さす緑ヶ丘保育園の神谷武宏園長(中央)=7日午後0時45分、宜野湾市野嵩

 「ドンッ」「ガガガガ」。午前10時20分ごろ、園内に大きな音が響いた。1歳児クラスの園児8人が真下にいる部屋のトタン屋根に、円筒が横たわっていた。神谷武宏園長は「焦げたような臭いがした」と話した。約50センチずれると、約30人の園児が遊ぶ園庭に落ちる位置。すぐそばのげた箱で靴を履き替える2歳児クラスの園児もいた。同クラスを受け持つ瑞慶覧愛美さん(26)は「もう少し落ちる場所がずれていたら、子どもたちが危なかった。被害がなかったのは不幸中の幸い」と話した。

 保育園は米軍普天間飛行場の野嵩ゲートから東側約300メートルの住宅地にあり、上空は米軍機の飛行ルート。園庭で園児らと一緒にいた保育士の新垣リナさん(38)は「衝撃音はヘリが通過した直後だった」と指摘。「まさか物が落ちてくるなんて想定もしなかった。子どもたちを外で遊ばせるのも怖くなる」と顔をしかめた。県警や県、市、防衛局の職員、市議、メディアが多数現場に訪れる中も、幾度となく米軍機が頭上を飛び交った。

 「子どもたちは無事なんですか?」。事故の情報を知り、駆け付けた園児の母親(34)は、規制線が張られ騒然とする現場の様子に取り乱した。涙を流し警察官に情報を求めた。3歳の息子の無事を確認した母親は、手をぎゅっと握った。「事故の怖さは常にあった。米軍機が上空を飛ばない保育園を探さないといけないのか。もう不安と怒りしかない」と語った。

 別の園児の親(38)は保護者連絡網を見て、急いで子どもを迎えに来た。「子どもの顔を見て、安心した。基地があれば落下事故も起きるし、昨年の軍属のような事件も起きる。なくしてほしい」と訴えた。

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