沖縄県沖縄市越来の給食センター第二調理場が11月20日に市内の小学校に提供した給食に調理器具のスライサーの欠けた刃の一部が混入していたことが7日、分かった。給食を口に入れた6年の児童が異物に気づいて吐き出し、けがはなかった。配送後のスライサー洗浄で職員が破損を確認していたが、給食を止めていなかった。県の手引きでは異物混入が想定される場合に給食を止めると定めている。義務付けられている県への報告もなかった。

 市教育委員会によると、混入物は野菜などを切るスライサーの刃で、縦5ミリ、幅9ミリほどの大きさ。調理場の職員がスライサーを洗浄している最中に刃が曲がり、破損を確認した。同日、学校からの連絡を受けて調べたところ、異物が欠けた刃の一部と確認された。

 同調理場は1日5200食を作り、市内の5小学校、3中学校に配給している。給食を止めなかったことに、市教委は「給食の配送が既に終了し、一部学校では給食が始まっていたことなどから止める判断ができなかった」と説明した。

 市教委は発生翌日に異物を口にした児童とその保護者に謝罪した。一方で、全保護者には説明していない。市教委は「保護者に謝罪や今後の対応について公表したい。県にも報告書を提出したい」としている。

 同調理場では10月4日、食器洗い機の排水口にネズミの死骸が見つかり、12月5日には異物混入があった学校に運んだ食器にはゴキブリの死骸も挟まっていた。いずれも県教委や保護者に報告していない。

(中部報道部・比嘉太一)