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  • 沖縄市とうるま市と北中城村は中城湾にクルーズ船寄港を誘致する
  • 那覇港へのクルーズ船寄港は過密状態で、受け入れ場所の増は課題
  • 中城湾港での受け入れが実現すれば、クルーズ船寄港が一気に加速

 沖縄市とうるま市にまたがる中城湾港新港地区へのクルーズ船寄港を誘致するため、地元の沖縄市やうるま市、北中城村が主体となった「中城湾港の振興を考える会」が10月にも発足することが27日までに分かった。2015年度中の寄港を目指す。クルーズ船を航行するスタークルーズ社や日本クルーズ客船も同港への寄港に興味を示しており、受け入れ態勢が整えばクルーズ船寄港へ向けて一気に動きが加速する。(久高愛)

中城湾新港地区 クルーズ船の接岸が想定される岸壁

 構成メンバーは2市1村以外に、沖縄総合事務局や県、各自治体の商工会議所など約30部局にまたがる横断的な組織となる。

 会が発足する背景には、那覇や石垣港で旺盛なクルーズ需要を中城湾港で取り込み、中部地域の振興につなげたい狙いがある。15年の県内への寄港予定回数は247回、那覇港が半数以上の130回に上る。接岸できない場合は入港を断っているケースが17年までに43件に上る。

 中城湾港沿岸の自治体からは「断るほどの需要があるなら中城湾港で受け入れたい」という思いが強い。

 中城湾港の周辺にはイオンモール沖縄ライカムのほか、総合ディスカウントショップのドン・キホーテがあり、商品を大量購入する「爆買い」傾向がある中国人客を呼び込める。

 周辺地域にはうるま市の海中道路や勝連城跡、沖縄市の泡瀬漁港などの観光スポットがあり、関係者は「観光客を迎え入れる施設はそろっている」と期待を込める。

 中城湾港では1999年に試験的にクルーズ船を受け入れ、84件の入港実績がある。現段階では航路の狭さから4万トン級の船を想定。ハード面で整備が進むと大型船の入港も期待できる。

 県内で急増するクルーズ船の寄港回数を伸ばすためには、過密状態の那覇港からの分散化が鍵になる。中城湾港での受け入れが実現すると将来的にさらなる増加が見込める。