【東京】菅義偉官房長官は28日の記者会見で、29日に沖縄県を訪問し、名護市辺野古の新基地建設をめぐる協議のため、翁長雄志知事と会談すると発表した。政府と県は9月9日までの1カ月間、辺野古での作業を中断し、集中協議をすることで合意。政府と県の会談は4回目となる。

菅義偉官房長官

 菅氏は「普天間飛行場の辺野古移設に関して、政府と沖縄県で出発点が違う。距離感を詰めることはなかなか簡単ではない」との認識を示した。その上で「話し合いを重ねていくことが極めて重要だと思う。政府の考え方を粘り強く説明させていただきたい」と述べ、県に理解を求める考え。

 また、菅氏は米軍北部訓練場を抱える国頭と東の両村長と会談するほか、同訓練場やキャンプ・ハンセン、普天間第二小学校の視察も予定している。

 これまでの協議では、問題の原点について、翁長知事が米軍による戦後の土地の強制接収だと主張しているのに対し、菅氏ら政府側は、出発点は1996年の日米による返還合意を挙げており、互いの溝は埋まっていない。菅氏は沖縄の振興や基地負担減に精力的に取り組むことで県側の理解を得たい考えとしている。