粟国島の粟国空港で第一航空(大阪)の双発プロペラ機DHC6が、滑走路を外れてフェンスに突っ込んだ事故について、同社の木田準一副社長は28日午後、那覇市の同社事業所で記者会見し「ご心配とご迷惑をお掛けし、申し訳ない」と謝罪した。事故原因は「調査中」としながらも機体の状況や操縦士らの聞き取りから「ブレーキ時に右車輪がロックされたまま機体が制御不能になった可能性がある」とした。

過去10年に県内で起きた主な民間航空機の事故

 同社によると、当該機には機長への昇格訓練中だった男性副操縦士(62)と男性機長(57)が乗務。副操縦士は着陸時、滑走路の約半分400メートルまでリバース(逆噴射)して減速し、その後ブレーキをかけたが操作に違和感を覚え、そのまま制御不能になった。右側に進む機体を制御しようと機長が操縦を代わったがコントロールできず、フェンスに衝突したという。

 離陸前の操縦士2人の体調については「問題はなかった」とし、天候についても「風は約2メートルほどで、良好だった」という。同社はメーカーを交えて機体に不備がなかったか検証する。

 また着陸時、粟国空港ターミナルにいた同社職員が「パーン」という破裂音を確認。タイヤのパンク音と推測したが、その後の調べでパンクはなく、音の原因は不明という。

 同社は9月まで1日往復3便を予定していたが、事故原因が判明するまで運航を見合わせ、予約客には船便への乗り換えを案内するという。

 同日夜、運輸安全委員会は航空事故調査官を那覇空港に派遣。山崎博介調査官は「現場の痕跡を確認し、乗客など関係者の話を聞きたい」とした。29日午前に現地入りし調査を始める。