上間弁当天ぷら店が店舗数を増やしている。同店を経営する上間フードアンドライフ(沖縄市)の上間喜壽(よしかず)代表(30)は個人経営からの脱却を目指し、2009年に法人化。現在4店舗を展開し、さらに拡大する考えだ。社員の福利厚生充実など内部体制も整備し、足腰のしっかりした経営を心掛けている。(照屋剛志)

旧盆のウークイの準備で、買い物客でにぎわう上間弁当天ぷら店=28日、沖縄市登川

 上間弁当天ぷら店は、上間代表の祖父の上間喜仁(きじん)さん(故人)が終戦直後に沖縄市の一番街に創業した上間天ぷら店が元祖。喜仁さんの次男で、上間代表の父の上間喜友(よしとも)さんがのれん分けで01年に同市登川に店を構えた。

 ほかにも喜仁さんの息子や孫たちがのれん分けで店を出しており、「上間」の流れをくむ天ぷら店は9店舗ある。それぞれが独立しており、上間フードアンドライフは4店舗を経営する。

 上間代表は09年、東京の大学を卒業した24歳で、父から登川店を引き継ぎ同社を設立。日ごろから客足が途絶えず、人気のある天ぷら店は、売り上げをさらに伸ばせると考えた。

 これまでなじみ客にだけ実施していた宅配サービスを09年から本島内全域に拡大。北は東村から南は南城市知念まで幅広い地域から注文があり、手応えをつかんだという。

 宅配の注文が多い地域を選び、店舗展開に着手。13年にうるま市与勝店、14年に沖縄市山内店、浦添市牧港店を開店した。

 上間代表は「店舗を任せられる人材の育成も必要なので、時期は明確ではないが、本島内で15~20店舗は出したい」と意気込む。那覇市内への出店も計画している。

 結婚式場や葬祭場などの法人取引も順調で、売上高は09年の5千万円から14年は4億円まで伸長。パート・アルバイトを含む従業員も6人から60人まで増えた。

 事業拡大に伴い、人材確保や育成も課題に。週休2日制や年2回のボーナス支給などを取り入れ、社員の福利厚生も充実させ、社内体制の整備にも取り組んでいる。

 上間代表は「企業の魅力を磨きながら、沖縄の伝統を守っていきたい」としている。