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  • 災害時に備え各家庭で「非常時持ち出し袋」の用意を
  • 予備メガネなど日常生活の維持に必要最低限のものを入れる
  • 専門家は「身軽さ第一」。食料や水は1日分でいいという

 1日は「防災の日」。東日本大震災以降、県内でも防災への関心が高まっているが、各家庭で備える「非常時持ち出し袋」は浸透していないのが現状だ。専門家らは「災害時に必要なものは各家庭で違う。家族で話し合う機会をつくって」と呼び掛けている。

リュックにひとまとめにできる防災グッズを紹介するアースウィングの羽地万寿雄代表(右)と防災環境事業部の宮里寿巳部長=31日、那覇市三原の同社

 自治体向けの防災用品を扱うアースウィング(那覇市)は、持ち出し袋を100円均一ショップやスーパーでそろえることを提案する。

 同社の羽地万寿雄代表は「市販の持ち出し袋は、高齢者や赤ちゃんを想定した品はそんなに入っていない。価格も全体的に割高なので、必要なものを見極めてそろえたほうがいい」とアドバイスする。防災の講演会や被災者の体験談を通し、リストアップした歯ブラシや予備のメガネなど約50点は総額1万円以内で収まったという。

 防災に詳しい沖縄国際大特別研究員の稲垣暁さんは、持ち出し袋のポイントとして「見る、聞く、食べることなど普段の生活を維持するために最低限必要なもの」を挙げる。まずは災害初日をしのぐことが重要だとし、食料や水は基本的に1日分でいいという。「身軽であることが第一。沖縄の場合、持ち出し袋を常備する習慣は広がっていないが、『万が一』にしっかり備えることが大事だ」と話した。 (渡慶次佐和)