沖縄市内の小学校の給食に調理器具スライサーの刃の一部が混入した問題で、市教育委員会は11日、「職員が使用前後に刃を点検しなかったことが原因」とし、人為的なミスだったことを認めた。再発防止策として、市独自のマニュアルを作成し、調理器具のチェック体制を強化する方針を示した。

混入の経緯や対応について説明する狩俣教育長(中央)=11日、沖縄市役所

 同日、市教委の狩俣智教育長らが市役所で会見。狩俣教育長は「スライサーを確認していれば混入を防げた」と説明。職員が刃の一部が混入した危険性を認識しながら「(給食を)止めるのに迷いが生じた。対応はまずかった」と釈明した。職員の処分も「厳正に対処したい」とした。

 今後の対策として、異物混入の対策などを定めた市独自のマニュアルを作成する。市給食センター所長を通じて市内全4調理場の職員に対して訓示するほか、調理器具を使う前後に職員2人体制でチェックするなど、危機管理体制の強化を図る。

 市教委は12日以降、市内全小中学校の保護者にも経緯や今後の対策などについて学校を通じて文章で通知する。来年1月までに、第2調理場から給食を配給している小中学校8校の保護者を対象に説明会を開く。

 一方、給食を提供した調理場でネズミの死骸が見つかったことや食器の間にゴキブリの死骸が挟まれていたことで、市教委は8日に県中部保健所の指導を受け、調理場の空気孔や排水溝に細かい網を設置したほか、天井や外壁などに空いていた多数の穴もふさぎ、ネズミやゴキブリの侵入を防ぐ対策を取った。