沖縄こども未来プロジェクト本部(代表・豊平良孝沖縄タイムス社長)の2017年度第2次支援金授与式が12日午後5時から那覇市久茂地の沖縄タイムス社である。子どもの貧困解消に役立ててほしいと、法人や個人から寄せられた支援金のうちから、総額183万円を沖縄県“人間と性”教育研究協議会、松尾二丁目自治会のびのび広場(ゆんたく食堂)、サポートセンターHOPE、名護市母子寡婦福祉会の4団体に贈る。各団体の活動を紹介する。

県“人間と性”教育研究協議会のメンバー=浦添市内

與儀長次会長(後列右)と子どもら=9日、那覇市・松尾二丁目自治会事務所

「まきら子どもホッ!とステーション」スタッフと笑顔をみせる山里世紀子代表(中央)=石垣市新川・県営真喜良第三団地自治集会場

北部地区「母と子の集い」に参加した名護市母子寡婦福祉会のメンバー=10日、恩納村総合保健福祉センター

県“人間と性”教育研究協議会のメンバー=浦添市内 與儀長次会長(後列右)と子どもら=9日、那覇市・松尾二丁目自治会事務所 「まきら子どもホッ!とステーション」スタッフと笑顔をみせる山里世紀子代表(中央)=石垣市新川・県営真喜良第三団地自治集会場 北部地区「母と子の集い」に参加した名護市母子寡婦福祉会のメンバー=10日、恩納村総合保健福祉センター

性教育通じ「生」を学ぶ 沖縄県“人間と性”教育研究協議会

 全ての子どもたちに「性」の在り方を通して「生」を考える「性教育」を実践し、普及、研修などに取り組む民間教育団体。教員や医療・福祉従事者、行政など多職種のメンバーで構成し、定例学習会や講座などを開催し、教育・啓発に取り組んでいる。

 全国組織の「“人間と性”教育研究協議会(性教協)」の沖縄支部として2012年に発足した。船越裕輝事務局長は「教育現場でも性教育はまだまだ進んでいない。性と生は人間関係の教育。正しい知識を学び子どもたちに性と生をどう教えていくかは、大人の教育でもある」と話す。

 障がい児を含めた子どもたちの性教育の実態調査や若年出産者への支援、保護者・教員・施設職員への性教育の啓発なども手掛ける。支援金は、県内各地での性教育講座の開催、性教育に関するQ&Aパンフレット作成などに充てる予定。

 ■メモ 中城村南上原512。定例学習会は性教育に関心がある人はだれでも参加可能。連絡先は事務局、電話090(4470)7189。 

地域挙げ居場所づくり 松尾二丁目自治会のびのび広場(ゆんたく食堂)

 松尾二丁目自治会(與儀長次会長)の事務所に子どもたちのにぎやかな声が響き渡る。

 事務所を地域の子どもの居場所として活用し地域で支援していこうと、與儀会長が自治会に提案。全員の賛同を得て、昨年4月、のびのび広場(ゆんたく食堂)を立ち上げた。

 常時12人ほどの子どもたちが集う同広場では、おにぎりなどの軽食を毎日提供している。当初は第1・第4土曜日のみだったが、今年1月中旬から通い始めた子の「ご飯が食べたい」との言葉に、與儀会長は食事を求めていると理解した。

 今回の支援金は食費とパソコンなどの購入費に充てる。同広場のホームページの制作や活動内容の紹介、報告書作りなど広報活動を強化してさらなる支援を募りたいという。

 與儀会長は「一人で家にいる時間を過ごすより、ここに来れば、友達とのゆんたくや遊びを楽しめる」と呼び掛けた。

 ■メモ 那覇市松尾2の20の13(松尾二丁目自治会事務所)。電話098(863)0345。

石垣島唯一の児童館運営 サポートセンターHOPE

 どんな子ども・若者でも希望を持って生きられる石垣島にしたい-。一般社団法人「サポートセンターHOPE」は山里世紀子代表(60)がそんな思いを込め2014年11月に設立した。

 市からの受託で市内唯一の児童館「市子どもセンター」を運営し、今年6月には同所に「子どもホッ!とステーション未来塾」も開設。学習意欲があっても経済的理由などで塾に通えない生徒らを支援している。

 9月に市新川の県真喜良第三団地自治集会場に開所した放課後の子どもの居場所「まきら子どもホッ!とステーション」では、学習支援などとともにお年寄りらとの世代間交流の場としても活用。今回の支援金は施設外にある老朽化したトイレの改修費に充てる。

 山里代表は「子どもたちがますます笑顔で安全安心に過ごせる場をつくる。一人でも賛同者を増やして活動を広げたい」と話した。

 ■メモ 石垣市真栄里204の32。子ども・若者やひとり親世帯の支援、子どもの居場所事業などを展開。電話0980(87)0732。

親子に安心の場を提供 名護市母子寡婦福祉会

 親の安心は子どもの安心で、その逆も同じ。ひとり親世帯の支援で、どちらかに前向きなことがあると好循環の歯車が回り始めることがある。名護市母子寡婦福祉会は、支援金を使って新しい事業を始める。

 夫と離別、死別して子育てをする会員のアンケートで、子どもの学力を心配する声が多かった。中高生の学習支援はすでにあるため、母子会は小学生を支援する。長期休みに週2回、丁寧に指導できる小規模な講習を公民館などで開く。

 親子クッキングでは子どもだけでも作れる簡単メニューを紹介。託児付きのゆんたく会と合わせ、孤立しがちな親同士の情報交換の場にする。

 会長の岸本能子(たかこ)さん、事務局の仲原リカさんは「親子に心のゆとりを持ってもらえれば。支援金で事業を始め、効果を実証したら、行政にも助成を働き掛けていきたい」と話した。

 ■メモ 名護市港2の1の1(福祉センター内)。相談は電話090(3193)4515。約120人が行事などに参加し、交流している。