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  • 世界自然遺産登録に向け、国頭、大宜味、東村のエリア案が判明
  • エリアは希少な固有種が生息する地域で、米軍北部訓練場に隣接
  • 2017年夏の登録をめざすが奄美で調整が難航。1年先送りか

 世界自然遺産「奄美・琉球」(鹿児島県・沖縄県)登録の前提として、環境省が国立公園への指定を検討している国頭、大宜味、東村のエリア案が1日、判明した。現時点で米軍北部訓練場は含まれず、訓練場の一部返還が実現すれば追加で登録を目指す方針だ。遺産登録は2017年夏が目標だが、奄美群島で調整が難航。登録目標を1年遅らせる公算が大きい。

世界自然遺産の候補地素案の概略図

 エリアは、玉辻山、赤又山などの山脈部分を中心に、希少な固有種が生息する地域。国立公園として5区分した後、「特別保護地区」「第一種特別地域」を自然遺産候補地に推薦する見通し。自然遺産登録には法的保護が必要で、同省は国立公園化に向けエリア決定の最終調整を進めている。

 鹿児島県徳之島町で7日に開かれる「奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会」で、候補地に推薦するエリアの考え方や、登録目標の時期を確認する。

 同省は6月、地元市町村や県などの関係機関に国立公園の指定について意見照会し、県内では地元市町村全てが同意。県も近く了承するとみられ、パブリックコメントなど手続きの最終段階に入る環境が整う。

 一方、民有地を多く抱える奄美群島は関係機関などとの調整が難航。目標の17年登録には、国立公園化の見通しを付けた上、ことし9月末までにユネスコ世界遺産センターに暫定版の推薦書を提出する必要があるが、間に合わない可能性が高い。(西江千尋、篠原知恵)