【名護】名護市辺野古の3年に1度の伝統行事「辺野古大綱引き」が8月30日、辺野古グランドであった。区の人口を超える約2500人が訪れ、総重量約10トンの綱を引き合い、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願った。

声を上げて綱を力いっぱい引く参加者=8月30日、名護市辺野古

 開催は今回で13回目。太鼓やホラ貝の音が響く中、青年たちがたいまつを掲げて東西の旗頭を囲んで走り、気勢を上げた。

 「勢」の文字が付されたかぬち棒で二つの綱をつなぎ、東西の代表が綱の上で握手。号砲が響くと、区民や観光客、米軍キャンプ・シュワブの海兵隊員らが一丸となって、熱戦を繰り広げた。1回目は東、2回目は引き分けだった。

 大綱引きを終え、実行委員長の嘉陽宗克区長は「『勢』は先人たちが融和と発展を願って辺野古の象徴として伝承してきた言葉。勢いのある大綱引きができて感謝している」とあいさつした。

 参加者は縁起物として綱の一部を切り取って持ち帰った。宮城千恵さん(56)=宜野湾市=は「すごいエネルギーだった。もらった綱は家に飾る」と笑顔だった。