国際ボート連盟(FISA)公認の国際審判資格を、島尻特別支援学校教諭の譜久山明子さん(35)=宜野湾市=が8月に取得した。国内16人目、女性では3人目、九州地区では男女通じて初の快挙だ。念願だった国際大会を裁くライセンスを取得し、「どんどん大きな大会で経験を積んで、2020年の東京オリンピックにも関わりたい」と強い意欲を見せた。(花城克俊)

国際ボート連盟の審判員に囲まれ、国際審判資格取得を喜ぶ譜久山明子さん(中央)=埼玉県(提供)

 譜久山さんとボートとの出会いは、普天間高1年の時だった。ボート部の嘉数修監督に誘われて入部。3年時にはダブルスカル(2人乗り)で九州大会優勝、全国総体で8強入りするなど好成績を残した。

 大学進学で沖縄を離れた4年間は競技と無縁の生活を送ったが、卒業後に帰郷すると、恩師から審判資格取得を進められた。

 「ボートが好きなので、何らかの形で恩返しがしたかった」。2004年、沖縄県内や九州地区の大会を裁ける国内C級を取得。特別支援学校で教諭として教壇に立ちながら、審判の実務経験を積み、11年には全国レベルの大会に関わることのできる国内B級の審判員となった。

 B級審判員として活動する中で「全国にいろんな友人ができた」とうれしそうに振り返る。中でも国際資格を持つ先輩審判員から刺激を受けた。「もっと大きな大会に関わりたい」と国際審判員を志したのが昨年5月。1年余りの準備期間を経て、筆記と実技ともに全て英語で答える難関試験を突破した。

 2児の母でもある譜久山さん。「周囲の理解がないと取れなかった。すごく応援してくれるのでありがたい」と家族や職場の仲間に感謝する。「正確なルールや情報を選手に伝え、公平なジャッジができる審判になりたい」と国際審判のバッジを手に、目指す審判像を思い描いた。