DMM.com(ディーエムエム・ドット・コム、東京都、片桐孝憲社長)は12日、沖縄県豊見城市豊崎にデジタル技術を駆使した「DMMかりゆし水族館(仮称)」を2020年上半期にオープンすると発表した。同社が水族館を開業するのは国内外で初めて。通常の水槽展示に、最新の映像技術を組み合わせ、体験型の空間を提供。開業初年度に210万人の来場を目指す。

床や壁に海洋生物が泳ぐ空間のイメージ(DMM.com提供)

ペンギンが暮らす氷の世界のイメージ(DMM.com提供)

床や壁に海洋生物が泳ぐ空間のイメージ(DMM.com提供) ペンギンが暮らす氷の世界のイメージ(DMM.com提供)

◆通常の水槽展示と融合

 施設のコンセプトは「リアル(現実)とバーチャル(仮想)の融合」。イルカが跳ねる海と波打ち際を映像で表現したり、本物そっくりのサメを床に投影したりする。

 ワニやアロワナが生息するアマゾンの大自然、クラゲの群れが光る幻想的な空間、ペンギンが歩き回る氷の世界なども再現。季節や時間ごとに変化する自然の美しさをダイナミックに表現し、施設内とは思えない開放感を演出するという。

 関係者によると、水槽の生体展示には沖縄美ら島財団の関連会社が協力する。

◆美ら海に次ぐ観光地に

 開業初年度の入場者目標は210万人で、沖縄美ら海水族館の362万(16年度)に次ぐ観光スポットを目指す。首里城の有料区域は188万人が訪れている。

 県外の水族館では映像技術を生かした演出が人気で、壁や天井にCGを映し出したり、来場者が描いた絵をスクリーンに投影して動かしたりする仕掛けの導入例がある。

 建設予定地は、大和ハウス工業が大型ショッピングモールを計画している土地の一画。水族館の延べ床面積は8066平方メートルで、地上3階建ての建物の1、2階部分を予定している。設計は大建設計(東京都)が担う。施工業者は未定。

 大型ショッピングモールの予定地周辺は、台湾のセメント製造大手の嘉新セメントのグループ会社「嘉新琉球開発合同会社」、上原ミート、ヨナーズホールディングスなどが昨夏、県土地開発公社から購入。ホテルや体験型工場などの建設を計画している。