6日の最終日まで後4日と迫った「大哺乳類展~ぼくらのなかまたち」で、沖縄県立博物館・美術館が所蔵するジュゴンの剥製と骨格標本が2年ぶりに展示されている。上空から撮影されたジュゴンの泳ぐ姿はたびたび報道されるが、愛くるしい小さな目や鼻、耳などジュゴンの素顔が間近で見られる。

大哺乳類展で、愛くるしい目や鼻など間近で素顔が見られるジュゴンの剥製=県立博物館・美術館

 同館によると、展示中のジュゴンは1979年1月、名護市嘉陽沖で刺し網に掛かり、溺れかけていたところを漁師が引き上げ、同市の海中公園に持ち込まれた。同園が一時飼育したが2月に死亡、県教育委員会文化課が天然記念物の教育普及のため剥製にした。

 当時の記録では体長159センチ、体重95キロの小柄の雌。海で生活する海牛類の仲間で人魚のモデルともいわれている。沖縄近海の生息数は極めて少ないと推測されている。

 県立博物館が首里にあった際には常設展示していたが、現在は特別展でお目見えする程度。今回は傷みが激しく一部修復して展示している。

 同館の山﨑仁也主任学芸員は「小さな個体だけに、まだ子どもだったのではないか。間近で見られる機会はなかなかないので、この機会に見てほしい」と呼び掛けた。

 大哺乳類展は同館で開催中。主催は沖縄タイムス社と文化の杜共同企業体。問い合わせは同館、電話098(941)8200。