病院に通う子どもや患者のきょうだいを見守り、不安を抱える母親の話し相手として病と向き合う人々を支える「病院ボランティア」。県立南部医療センター・こども医療センターで10年にわたり活動を続けてきたが、今月中旬にも琉球大学医学部付属病院での支援をスタートさせる。地道な活動が、県内で少しずつ広がりを見せている。

初の実習に参加した(左から)服部由貴子さん、玉那覇秋さん、星野武正さんのボランティア3人と看護師=2日午後、西原町・琉大病院小児科外来

 琉大病院の小児科病棟で2日、病院初のボランティア実習が始まった。養成講座を修了した3人のボランティアが看護師に院内を案内され、受診の流れなどを確認。外来の子どもたちとも触れ合った。14日まで、計3回の実習に計9人が参加予定という。

 養成講座などを続けてきた「NPO法人こども医療支援わらびの会」の儀間小夜子事務局長は、琉大病院でのボランティア受け入れに「病児と家族を支えたい、との思いが広がったことに感謝したい」と語る。

 わらびの会によると、クリスマス会や読み聞かせ会などのイベント時にボランティアを受け入れる病院は少なくないが、継続的な支援を行うのは琉大病院が県内で2例目という。

 当面は小児科外来の待合室やプレイルームで、病児や家族に安心を与える活動が中心となる。症状の重い病児も多く、車いすの乗降車の手伝いも、家族にとっては助かる支援だという。

 中城村の玉那覇秋さん(64)は約20年、母子推進員として活動。母親支援の手伝いがしたいと参加した。実習を通し「病児を抱えるお母さんの心配と大変さを感じた。話し相手になって少しでも支えたい」。

 琉大病院看護師でボランティアコーディネーターの石川章子さんは「私たちは診療が中心になりがち。ボランティアのサポートはとてもありがたい」と、病院に新しい風を吹き込む存在に期待を寄せた。