【東京】銀座わしたショップ(中央区銀座1丁目)の伝統工芸館「fuzo(宝蔵)」で3日、県産工芸品をアピールする「沖縄の手仕事発信サミット」が開かれた。10月に同店の開店1周年を迎えるのを記念した特別企画の一環。

「沖縄の手仕事発信サミット」で県産工芸品の魅力や商品開発の課題などについて意見交換するパネリストら=3日、東京・銀座の琉球伝統工芸館fuzo

 パネル討論で、久米島に通いつめ、生産者らと共同で久米島紬つむぎのウエディングドレスを企画・製作したモデルの吉村そらさんは「ひとりの織子さんが全工程を日常的にやっている姿に、日本の真の美しさを感じた」と話し、作り手との交流で物の良さを学んだという。今後も女性用ワンピースなどの商品開発を考えていると語った。

 着物を紹介する雑誌「七緒」の鈴木康子編集長は、7月に沖縄本島で琉球絣かすり、紅型、知花花織の工房を取材。「ひとつの地域にこれだけ多くの織物や染め物があり、手法や技術も違うが、それぞれに魅力がある。作り手が誇りを持ってやっていることが特に印象的だった」と振り返った。記事は同誌「秋号」に掲載予定という。

 全国各地の伝統的工芸品を一堂に集めた人気店「伝統工芸青山スクエア」(港区赤坂)の伊藤千恵子館長は、店作りについて「本物のいい物があることをもっと発信し、『あの店に行きたい』と思わせる工夫が必要」とアドバイスした。

 県ものづくり振興課の平良真班長と沖縄物産公社の赤嶺貴子主任も登壇。伝統を守りながらも新しいライフスタイルに合わせた商品開発の必要性などを提案した。