米海兵隊太平洋基地司令官のホアキン・F・マレヴェット准将は3日、就任あいさつで沖縄県庁に安慶田光男副知事を訪ねた。安慶田氏は、沖縄の民意は普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対だと説明。過重な基地負担を訴え、事件事故の再発防止を求めるなど、表敬への対応としては異例の厳しい内容となった。

就任あいさつで表敬した安慶田副知事(左)と会談する米海兵隊太平洋基地司令官のマレヴェット准将(右)=3日、沖縄県庁

 安慶田氏は、翁長雄志知事は日米安保体制を否定するものではないと前置きした上で「知事はあらゆる手段で新基地を造らせないことを県政の柱にし、普天間の県外移設を求めている」と県の立場を強調した。

 加えて「新基地建設が強行されれば海兵隊と県民が感情的に対立し、人間関係がこじれる事態を危惧する」とくぎを刺し、良き隣人となるよう隊員への指導を要請した。

 マレヴェット氏は、1991年のフィリピンのピナトゥボ火山噴火時に、沖縄から米軍が現地の支援に向かい、避難した自身の家族と沖縄で再会できた経験を紹介。人道支援や災害支援を沖縄が可能にしているとして県民に感謝を示した。

 面会後、安慶田氏は記者団に「ちょっと厳しいかと思ったが沖縄の現状としてやむを得ない」と、新司令官に沖縄の現状と思いを伝えたかったと語った。