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「外にでないように」 体育授業も休み時間も・・・小学校の運動場から笑顔消える 米軍ヘリ窓落下

2017年12月15日 07:20

 フェンス越しに滑走路に臨む運動場から子どもたちの遊ぶ声が消えた。米軍ヘリの窓が落下した宜野湾市新城の普天間第二小学校(喜屋武悦子校長、全校児童644人)では一夜明けた14日、落下時に運動場にいた2年生の男児が「怖い」と訴えて欠席し、運動場での体育の授業が中止になるなど学校生活に影響が出た。

米軍機の窓落下から一夜明け、登校する普天間第二小の児童。保護者が付き添う姿も目立った=14日午前7時57分、宜野湾市新城

 県教育委員会や市教育委員会は、児童や教師のショックが大きいとして新たにスクールカウンセラーや保健師らを配置した。

 児童らは午前7時半ごろから、次々と登校した。出迎えたPTAの保護者らに元気な声であいさつし、笑顔も見られた。

 一方、市教委によると、恐怖を訴えて欠席した2年生男児のほか、5人が原因の分からない体調不良で休んだ。落下の衝撃で小石のようなものが腕に当たり痛みを訴えていた4年生の男児は登校した。病院で打撲症と診断されたという。

 市教委によると、児童、教職員ともにショックを受け、運動場で授業ができる状況ではないという。全校集会で、喜屋武校長が事故の経緯を説明し「外に出ないように」と呼び掛けた。休み時間にも運動場で遊ぶ児童はおらず、閑散とした。

 県はスクールカウンセラー1人、市教委も臨床心理士1人を派遣し、もともと同小にいたカウンセラーと共に児童のケアに当たる。全員との面談も視野に、ケアの方法を学校側と話し合って決めるという。落下時に体育の授業をしていた2年生と4年生の担任2人も「外での体育の授業は心配でできない」と話すなど動揺しており、保健師が対応する。

 午後3時すぎ。下校で歌ったり、楽しそうにおしゃべりしたりする子どもたちの上空を、普天間飛行場から離陸した2機編隊のヘリなどが何機も飛び去った。

 幼稚園に通う息子(4)と一緒に登園した母親(43)=市新城=は「子どもは、小学1年のいとこのお姉ちゃんを『大丈夫かな』と心配していた」と吐露。少し動揺した様子だったといい、「起きてはいけないことが起こった。米軍はなぜこうした事故を防げないのか」と訴えた。

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