【小橋川慧通信員】大阪を拠点に活動している「からだとこころの出会いの会」(通称からころ、代表者・松井洋子氏)による「沖縄のリズム・エイサー」公演が8月15日、トロント日系文化会館で行われた。70人のメンバー(4~70歳)が、勇壮な太鼓の音を伴う一糸乱れぬ演舞を披露。会場の観客は総立ちになって拍手で応じた。

勇壮な太鼓の音を伴って一糸乱れぬ演舞を披露するメンバーら=トロント日系文化会館

 各演目の前に屋良衣織さんと吉沢郁生さんの日英両語の解説があり、衣装、小道具、諸動作などが曲の表現として理解できるように準備されていた。「前ぬ浜」「渡りぞうたちうとぅし」、日出克がロック調にアレンジしたミルクムナリと続き、「安里屋ユンタ」「天ヨー節」「唐船ドーイ」と第1部は沖縄の人たちが親しんでいるエイサーで構成されていた。

 創作エイサーに取り組んで13年という松井さんは第2部で、原作宮沢賢治、演出松井洋子、音楽松井学によるミュージカル「風の又三郎」から「どっどどどどうど」を含む3曲をエイサーにして披露。「世界的気候の異常現象に直面している私たちは、この地球を守るために何に気をつければよいのか、どんな工夫をすればよいのか」について学ぶために取り組んだという。

 最後は「童謡エイサー」。戦争で子を亡くした母親の前に、成長した子どもが童神となって現れる「童神」や「さとうきび畑」、ロック調にアレンジした「じんじん」を元気に歌い、踊って終了した。

 最後に全員で「川の流れのように」を合唱した。

 文化会館のジェームス・ヘロン館長は「ユニークで活気のある沖縄の文化、エイサーを紹介することで、日本の文化は豊かで多様性があることをカナダの人たちに示すことができた。エイサーは『生き物』で、伝統を守りながら進化していく芸術だということを学んだ」と話した。