【鹿児島県徳之島=篠原知恵】「奄美・琉球」4島の世界自然遺産登録に向け、環境省などは7日、鹿児島県徳之島町で「奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会」(委員長・土屋誠琉大名誉教授)を開き、イリオモテヤマネコに代表される西表島独特の生態系保全のため、島全体の66%に当たる1万8967ヘクタールを推薦する方針を示した。西表島の世界自然遺産への推薦区域案が明確に示されたのは初めて。

西表島の世界自然遺産推薦区域案

 沖縄本島、奄美大島、徳之島の残る3島は「調整に時間を要す」として推薦区域案は示さなかった。

 同省那覇自然保護事務所の西村学所長は、2017年夏の登録目標を一年延ばし、最短で18年夏を目指すと表明。取材に「3島は(推薦区域と)生活区域との接点が近く丁寧な調整が必要。できるだけ早く登録できるよう努力したい」と語った。

 同省は今秋にも、島ごとに地域連絡会議を発足させ、地元との連絡調整を強化する方針。遺産区域を守るため周辺の「バッファーゾーン」の検討も始める。