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  • ミドリムシから航空機の燃料を精製する実証実験が2018年に始まる
  • 石垣島に拠点を置くベンチャー企業「ユーグレナ」が手がける
  • 同社は「エネルギー確保の課題を解決したい」と実用化を目指す

 石垣島に製造・研究拠点を置く東京大学発のバイオベンチャー企業・ユーグレナ(東京、出雲充社長)が、ユーグレナ(和名ミドリムシ)から航空機のジェット燃料を精製する施設を東京都内の羽田空港近くに建設することが7日までに分かった。2017年に完成予定で、18年から航空機を使った実証試験を開始。石垣で生産したユーグレナを原料に、20年までの実用化を目指す。(照屋剛志)

ユーグレナのディーゼル燃料で走るシャトルバス=神奈川県内(ユーグレナ提供)

 ユーグレナを原料にしたジェット燃料を製造するのはアジアで初めて。同社は6月に米石油大手シェブロンの子会社シェブロン・ラマス・グローバルとバイオ燃料精製施設の建設で協力する覚書を締結。シェブロンの精製技術を活用する。

 建設場所は、羽田空港付近の候補地数カ所の中から近く最終決定し、着工する。

 精製施設では、効率的で高品質なジェット燃料の精製方法などを調査。品質を確保した上で、コストを抑えて量産化できる生産体制も研究する。国内航空会社と連携して、18年から航空機を使った実証試験も実施する。

 ユーグレナは体長0・05ミリメートルの微細藻類の一種で、光合成で糖分を作る。光と酸素の供給を止めると、糖分を分解して油脂を大量に作り出す。精製した油脂は、軽くて燃料効率のよいジェット燃料やディーゼル燃料になるという。サトウキビやトウモロコシなどの植物から作り出すバイオ燃料と違い、食糧を原料とせず、大量に生産できるため、新たなエネルギー資源として注目を集めている。

 同社はいすゞ自動車と協力して、昨年7月から神奈川県でユーグレナから精製したディーゼル燃料を混合した燃料を使い、バスを定期運行し、実証試験している。マーケティング部の福本拓元部長は「世界の人口が増え続ける中、食糧とエネルギーの確保は大きな課題。石垣のユーグレナでどちらも解決していきたい」と意気込みを語った。