米軍普天間飛行場の代替施設として、沖縄防衛局が名護市辺野古に建設を進める新基地は、総面積205ヘクタールに、1800メートルのV字形滑走路2本を備えた巨大基地となる。総面積のうち160ヘクタールは海を埋め立てる予定で、2014年7月から海底の地質を調べるためのボーリング調査が始まった。

美しい海に巨大要塞

米軍専用施設面積の74%が沖縄に集中

美しい海に巨大要塞 米軍専用施設面積の74%が沖縄に集中

 新基地には、弾薬搭載エリアや大型タンカーが接岸できる係船機能付き護岸、ヘリパッドなども整備される。

 14年末の沖縄県知事選、衆院選の期間を挟み、一時中断していた海上作業は、15年1月に再開。現在も、反対する市民が抗議する中、海上のボーリング調査が進められている。

 中谷元・防衛相は、今年夏に、埋め立て本体の工事に着手すると国会で明言しており、作業を進める方針を示している。

■過剰警備に市民反発

 2014年7月の作業着手を受けて、辺野古の新基地建設に反対する市民らはキャンプ・シュワブゲート前での監視・抗議活動を開始した。連日、海や陸での抗議活動を続けている。

 沖縄防衛局が一時中断していた海上作業を15年1月に再開。作業に使う資材搬入の阻止を目指し、昨年の夏以来となる夜の監視も再開した。資材搬入を阻止しようと、ゲート前で抗議する市民と警備員が衝突し、初の逮捕者が出た。

 2、3月にはゲート前で市民が抗議中に機動隊ともみ合い負傷。海でもカヌーなどで抗議活動をする市民を海上保安庁が拘束するなど強硬な姿勢をみせる。今もなお続く過剰警備に市民らの反発は強まっている。

 ゲート前の抗議活動は5月で300日を超え、県内外、国外からも多くの人が辺野古に訪れる。辺野古の新基地建設を阻止するため今日も辺野古の闘いは続く。

■米軍専用施設74%が沖縄に集中

 戦後70年が経過した現在も、日本の国土全体の0.6%の沖縄に、米軍専用施設面積の74%が集中し、本島面積の18%を占めている。戦後、本土の基地返還が進んできたが、沖縄では大規模な返還は実現していない。