休み時間を知らせるチャイム。体育館から響く元気な声。お昼の校内放送で流れる音楽…。そんな音に耳を澄ませていると、懐かしい思い出に心が温まった

▼19日午前の宜野湾市の普天間第二小学校周辺。穏やかな時間もつかの間だった。CH53E大型輸送ヘリが運動場に窓を落下させた事故からわずか6日で米軍は飛行を再開した

▼「米軍は(上空を)最大限飛ばないって言っているようだけど、まったく信用できない」。同小周辺を見守りパトロールする呉屋信一さん(84)と伊佐英吉さん(83)は首を横に振る。これまでもヘリが学校の真上を飛ぶ様子を目にしてきたからだ

▼2人は週1度、午前中かけて学校周辺をパトロールする。この日は冷たい風が吹く中、缶コーヒーで暖をとった。米軍の「口約束」にはうんざり顔。子どもたちが運動場に出て思い切り遊べないことも気の毒がる

▼地上で子どもたちを見守り続ける地域の目。頭上の「凶器」からどう守ればいいのか。呉屋さんと伊佐さんは言う。「日本政府がしっかりしないと。米軍のいいなりでしょ」

▼子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか。子どもたちが運動場で遊べない原因をつくっているのはだれなのか。子どもたちを見守る目は、米軍の口約束とそれを容認している日本政府を鋭く見つめる。(赤嶺由紀子)