大雨の特別警報が出された茨城、栃木両県では、沖縄県出身の人々も水害の猛威に恐怖と不安を募らせた。10日午後9時現在、沖縄関係者の被害は報告されていない。

 石垣島出身の造園業、石垣英政(のり)さん(55)は、堤防が決壊し大氾濫した茨城県常総市の鬼怒川近くに住む。大規模浸水に見舞われたのは鬼怒川の東側地区で、川を隔てて西に800メートルほどの石垣さん宅は無事だった。鬼怒川の橋の上から目にした被災地は「土色の湖」状態で「まさに西は天国、東は地獄になってしまった」。

 石垣さんによると、茨城沖縄県人会の会員のうち、常総市在住者は石垣さん含め2人。ともに被害はなかったが「川の上流に当たる栃木でも大雨が降っている。怖いのはむしろ、雨水が飽和状態の下流へどっと流れ込む恐れがある明日かあさって」と警戒する。

 一方、栃木沖縄県人会の玉城治会長(67)によれば、栃木でも10日時点で県出身者の被害情報はない。栃木市にある東安寺に嫁いだ宮古島出身の荒川香織さん(45)は「強い雨が9日夜から10日明け方ごろまで続いた」と話す。夫の浩道(こうどう)さんは「近所の水田があふれ、車道と田んぼの境が分からず危険な状態だった」と語った。